「自分、無駄にプライドが高いせいで人生ハードモードだな」なんて思っている方、いませんか?それは問題を勘違いしています。人生を難しく感じることが多いのは、プライドが高いせいではなく、人生を楽にする思考方法を知らないせいなのです。プライドが高くても人生を楽に歩む方法、知りたくありませんか?
プライドの高い人が思考を変えるべきところ
「プライドが高い」というと、なにかとマイナスイメージをもたれることが多いですが、それは本当は「自分に誇りが持てること」であり、すばらしいことなのです。ほんの少しだけ考え方のベクトルを変えるだけで、あなたの人生はずっと楽になることでしょう。
①悩みの正体はプライドではない
まずは、自分の人生を難しくしているものの正体を知りましょう。それは、「プライドの高さ」そのものではありません。「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」です。
これは有名な「山月記」に登場する言葉でありますが、「自尊心が高いゆえにその自尊心を傷つけられることを恐れ、羞恥心を隠すためにわざと尊大にふるまってしまう」という心理を表しています。プライドの高い人の悩みはここに尽きます。
逆に言えば、この部分についての考え方を変えさえすれば、ぐっと人生は楽になります。まずは、「プライドが高いことは悪いことではない」ということを認識し直しましょう。
②本当の自尊心は臆病になる必要がない
自分の自尊心を傷つけられるのが怖くて、何にも挑戦できなくなる……というのは、プライドの高い人によく見受けられる心理です。このせいでいろいろな場面で損をすることがありますね。これは、自尊心に対する考え方を変えることで克服できます。
失敗を恐れることはありません。
例えば、英語を勉強するために留学に挑戦すると周りにもっと英語のうまい人がたくさんいてショックを受け、傷ついた、という場面があるとします。留学なんて挑戦しなければ自尊心が傷つくことがなかったろうに…と後悔するかもしれません。しかし、英語を勉強するために留学に挑戦した、という時点で、あなたは失敗を恐れて行動しなかった人よりも優れているのです。
ですから、何かに失敗したからと言って、自尊心が傷ついたと感じる必要はないのです。あなたの高いプライドは失敗などでは傷つかないのです。
③失敗から目をそむけてもいい
プライドが高いあまりに、自分の失敗を見たくなくて傲慢に行動してしまうことはありませんか?
これは周りの人に煙たがられ、お互いに嫌な思いをする原因となります。そういった態度は表向きには出さないようにしましょう。表向きにはしおらしく「私が悪かったのです」ということで、周りはあなたの味方になります。その場で失敗を認めるほうが、周囲の人の態度もあなたの味方となり、あなたの自尊心は守られます。
心の中では「いいや、この失敗は自分のせいなんかじゃないんだ。仕方なかったんだ。本当は自分はもっとできるんだ」と言い続けていいのです。心の中と表向きの態度を一致させる必要なんてありません。その表向きの態度をとることのできる自分をほめてあげましょう。
④上には上がいるが、下には下がいる
プライドが高いのに上ばかりみて苦しい思いをする人には、発想の転換をおすすめします。
「上には上もいるけれど、下には下がいる」ということです。例えば、あなたがギターを弾けると考えてみましょう。ギターを弾ける人は全世界にたくさんいて、少し弾ける程度ではYouTubeに動画をアップしても「へたくそ」とたたかれるだけです。しかしながら、そのコメントをしている人の中にギターをあなたほど上手に弾ける人は何人いることでしょうか。あなたよりギターが下手な人は見えてこないだけで、たくさんいるのです。
もちろんこれも表向きの態度に出すことではなく、あくまであなた自身のあなたの心に対する説得術です。
「自分より下の人に威張り散らす」ということにならないように注意しながら、表向きには謙虚に、心の中ではプライドの高い自分を保ちながら過ごせばよいのです。
⑤誇りを持っていることに誇りを持つ
「無駄にプライドばっかり高いことには何の意味もない」なんて自虐的に考えていませんか?
あなたの良さを本当に知っているのはあなた自身です。あなたはあなた自身を誇りに思う理由があるはず。誰が何と言おうと、それは立派なあなたの美点です。「プライドが高い」と思えること自体が、誰にでもできることではないのです。
「価値」や「意味」というものを他人に依存することなく、自分自身でそれを認めてやれる、ということが「プライドが高い」ということの本質です。例え周りにあなたを褒めてくれる人がいなくても、あなたはあなた自身を誇れるのです。その高いプライドは、あなたの人生の困難を乗り越えるときの力となるはずです。
いかがだったでしょうか?
人生が苦しい原因は臆病な自尊心と尊大な羞恥心です。高いプライドは容易に傷つけられるものではないことを知り、周りの人が味方になるような態度を取りましょう。苦しいときには、下には下がいることを思い出しましょう。
プライドが高い人でも、考え方一つで人生はもっと楽に過ごせるのです。
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