皆さんはうつ病による「心因性発熱」というのをご存知でしょうか? 心因性の発熱はうつの症状の一つです。この熱は普通の風邪の熱とは違い風邪の症状が出ないのが特徴の少々厄介なものです。では、うつの熱はどのように対処したらいいのでしょうか?
うつになって熱が出たときの5つの心得
うつになってしまうと色々な体の症状が出ます。その中でもうつで熱が出てしまうというケースがあり、咳や鼻水が出ないのに熱が出てしまうことがあります。ときには高熱になる場合もあります。では、どのような対処法が必要なのかここでお教えします。
①熱が出たことに動揺しないで安静に
うつになると、色々な症状が出ているため、健康状態のときよりも神経がかなり過敏になっています。こういうときはまずは動揺しないことが一つと、安静にすることが必要です。あれこれ気になって考えてしまうのがうつの人の特徴ですが、まずはそれを置いといてとにかく安静を心がけましょう。
②重大な病気では?? という心配はしない
まず、うつ病という診断を貰っているのならば、今までその診断に至るまで色々な検査をしてきています。体にどこも異常がないのと心理カウンセリングによりうつの診断が下されています。風邪の症状がないのに熱が出てしまっていることで重大な病気なのではと心配になるかもしれませんが安心してください。その心配が熱を悪化させてしまうので考え込まないようにしましょう。またうつなら誰しもうつによる熱が出ます。自分だけではないので心配ありません。
③周囲の人に話し助けてもらう
今まで頑張ってきたあなたは人付き合いが苦手になっています。人と会うのも億劫ですがあなたは今うつで熱が出ています。安静にして休まなければなりません。そこで、家族や親しい人でうつに理解のある人に身の回りのお世話を少しでいいので頼みましょう。熱が出て辛いということ話し、聴いてもらうだけでもいいのです。自分がゆっくり休んでいられる状況を作ることが大切です。今は周囲に助けを求めましょう。
④体だけじゃない心の休息も大事
うつで熱が出ているときに体の休息はもちろんですが、心の休息も必要です。体の休息と心の休息は連動していて、横になったり眠ることでだんだんに改善されてきます。しかし、熱があっても今は眠りたくないときや、なかなか寝付けないのに横になるのは辛いというときは心が何をしたら楽なのかを優先してみてもいいでしょう。必ずしも横になって、眠らなければいけない訳ではありません。自分の心がリラックスできることをしてみましょう。例えばリラックスできる音楽を聞いたり飼っているペットの頭を撫でたりなど、自分がとても心地がいいと感じることもうつによる熱を下げる手助けになります。
⑤睡眠時間をいつもより多めに取る
普通の風邪の熱のときもそうですが、熱があると体を休めるために眠くなってきます。うつでいつも眠くなって寝てしまう方はさらに熱で寝てしまうこともあります。しかし、それでいいのです。うつで熱が出てしまっているのは普段の生活が今の自分にとってオーバーワークだったということなので、いつもよりも体と心が疲れています。寝過ぎるのはだめなこと。自分はだめな人間だと思わずに心ゆくまで眠りましょう。睡眠を多めに取ることで熱もそのうちに引いてきて体も心も次第に楽になってゆきます。
⑥好きなものを食べ、好きなものを飲む
うつで熱が出ていると普段よりもさらに食欲が落ちたりします。そういうときは無理に食べなくてもいいです。適度に水分を補給して食べたくなったらまずは、好きなものを口に入れましょう。好きなものを口に入れることは精神にもとてもいい作用を起こし、心のバランスを取ってくれます。また飲み物も同様です。風邪のときのように体に風邪のウィルスが入っているわけではないので、お腹を下さないように暖かいものを飲まなければいけないということはありません。好きなものを飲んでリラックスしましょう。心の声を聞くことがうつで熱が出たときに効く一番のお薬です。
いかがだったでしょうか?
うつで熱が出てしまったときは本当に辛いですね。うつは様々な症状が出て落ち込むことたくさんあるでしょう。しかし、無理をしないことが大事です。うつで熱がでているときは体と心の休みのサインですからそのサインに従ってゆっくり休んでください。
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